趣味に生きるFIRE生活

45歳でサイドFIRE達成。シングル女性の趣味、投資、少しの仕事。

フィッシング詐欺で400万円不正送金された話

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 40代セミリタイア生活へ
にほんブログ村

※アフィリエイト広告を利用しています

 

 

こんにちは、
藤本モウフです。

 

フィッシング詐欺に引っかかったことがあります。

2年前、楽天銀行に入っていた残高を根こそぎ出金されました。

 

総額444万円。

 

当時のことを思い出し、なるべく詳細に書きたいと思います。

長いです。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

当時の私の状況

 

父の病状が悪化し、高速道路を使って2時間かかる病院へ転院し、手術。

その後入退院を繰り返し、付き添いや手続きで走り回っていました。

一方、会社ではなぜかトラブルが集中。

クライアントから連日クレームの電話が。

そして通常業務と会社の後継者探し。

 

今思うと何か大きな渦に巻き込まれていたような感覚。

悪いことってどうしてこんなに続くのでしょう。

自分が今何をしているのか、どこに向かっているのか。

つねに頭がかすんでいる状態でした。

目の前のやるべきことをただこなす毎日。

このときの記憶があまりありません。

詐欺メール

 

まだ頭がぼーっとしている月曜日の10時。

楽天銀行からメールが。

 

   

(実際のメールです。)

 

今見ると、めちゃくちゃよくある詐欺メールだということがわかります。

いつもだと完全にスルーしているやつ。

しかし、このときの私のIQは3。

深く考えず「あ、対応しなければ」と、お取引目的等のご確認への部分をクリックしてしまったのです。

たぶん暗証番号とか入れたんでしょうね。(覚えてない)

信じられないでしょう?

私もなんでこんなことしたのか、いまだに信じられません。

 

 

 

楽天銀行から電話が

 

そして、1時間ほど経過した頃。

携帯にフリーダイヤルから電話が。

出ようか出まいかしばらく迷い、通話ボタンを押したら楽天銀行を名乗る人から。

「先ほど2回にわたり高額な出金がありましたが、藤本様ご本人様によるもので間違いないでしょうか?」

はて?何を言っているのだろう。

「何のことですか?おたくは本当に楽天銀行の人?」

楽天銀行を名乗る電話口の男を疑う私。

「私、楽天銀行の〇〇と申します。今表示されている電話番号をインターネットで検索していただくと楽天銀行だと確認していただけます。確認後、折り返しお電話いただけますか?」

一度電話を切って、かかってきたフリーダイヤルをネットで検索。

......本当に楽天銀行だ。

一気に血の気が引く。

高額な出金って何?

え、ちょっと、さっきの暗証番号いれたやつ...

まさか...

急いで楽天銀行の残高を調べる。

 

f:id:moufulog:20241205200133j:image

(※2年前の入出金明細書)

 

うそ。

444万あった残高が17,404円になっている。

 

終わった…...

 

震える手で楽天銀行へ電話。

「先ほどはすみませんでした…あの、これ私が出金したものではありません…」

「承知いたしました。まず、すぐに暗証番号を変えてください。そして警察署に行き、被害届けを出してください。こちらから必要な書類を郵送します。書類に警察署名、発行される被害届けの受理番号、担当者名を記入し、返送してください」

「あ…え?…はい…わかりました…」

「すぐにお手続きされたほうがよろしいかと思います」

同情するそぶりもなく、事務的に淡々と対応する楽天銀行の対応が逆にありがたい。

いっしょに働いていた弟に報告。

「ちょっと今から警察署行ってくる…」

「え!?なんで?なにかやらかしたの!?」

おどろく弟。

「たぶん…詐欺に引っかかりました…」

「え?詐欺??どゆこと?」

「よくわからない…」

瀕死状態でとりあえず警察署に向かいました。

初めての被害届け

 

免許更新と古物商の手続きでしか来たことがない、いつもの警察署。

まさか自分が詐欺に引っかかって来ることになるとは。

受付で「あの、詐欺にあったっぽいんですが…」と小声で伝えました。

恥ずかしいやら、情けないやら、悔しいしやら。

負の感情をこんな一度に味わうことってなかなかない。

しかし、さすが警察署。

「あ、はいはい、ちょっと待っててくださいね〜」

小太りの制服を着たおじさん、まるで図書館の受付みたいな対応。

あまりにも普通だ。

詐欺に遭うって普通のことだっけ?

いやいやいや、普通じゃないから。

ここでもとくに気の毒な顔もされず、普通すぎる対応。

警察からしてみれば、日常茶飯事なんだろうなぁ。

初めての取調室

 

3帖ほどの机と椅子しかない部屋に通されました。

窓もなく、ものすごい閉塞感。

蛍光灯の光が目に痛い。

あ、これ見たことある。

取調室じゃん。

テレビで見るのといっしょだー。

ちょっとだけテンションが上がります。

「お待たせしましたー」

ガタイのいい40代半ばくらいの男性。

「私はこういうものです」

名刺を出す、刑事第二課の佐藤さん。

生活安全課以外の人と接するの初めて。

今日は人生において初体験がやたら多い日だな。

そして事の経緯を説明。

 

「わかりました。よくあるフィッシング詐欺ってやつですね。しかしけっこうな金額ですねぇ」

「はぁ、やっぱり詐欺ですか。そうですよね…」

「このメール、写真撮らせていただきますね。あ、ほら見て、このメールアドレス、rakutenではなくrakiten(笑)」

 

くっ、この状況で半笑いでいじってきたな。

忘れないぞ、刑事第二課佐藤。

詐欺事件として受理されました

 

本当に詐欺かどうか、私が嘘を言っていないかを調べられ、無事受理されました。

 

「これ戻ってくる可能性ってあるんでしょうか?」

「詐欺グループから返ってくるのはほぼ不可能ですね。足がつかないから。でも楽天銀行のほうから電話がかかってきたんですよね?全額じゃなくても銀行が補償してくれるんじゃないかなぁ」

「補償してくれますかね?!」

「わかりませんけどね(笑)」

 

(笑)

じゃねえよ。

佐藤さんのちょっとゆるい感じでだいぶ落ち着きを取り戻し、心の中で八つ当たりできるまで復活。

しかし、さすが刑事。

ゆるいわりには眼光が妙に鋭いんだよなぁ。

「では、このあと受理番号出しますんで。書類には私の名前を書いてかまいません。

何かあったら私まで電話ください。今後十分にお気をつけて!」

ありがとうございました、佐藤さん。

もう二度と会うことがありませんように。

楽天銀行から補償されました

 

事件から1週間以内に楽天銀行からの書類が届き、その日のうちに記入、返送しました。

お願いします、私のお金、少しでもいいから返ってきて。

書類が楽天銀行側に届くとさっそく電話が。

「これから被害額が補償されるかどうかの審査に入ります。3週間〜4週間程かかりますので、結果が出ましたら再度ご連絡いたします」

 

そして3週間後、被害額の4分の3、333万円を補償してくれるとの連絡が。

良かった〜!

 

 

111万円は戻ってきませんでしたが、最悪全額戻ってこないことも覚悟していたのでホッとしました。

 

 

絶対に騙されない、なんてことはない

 

私は自分が騙されるなんて100%あり得ない、と思っていたタイプです。

こんなふうに自信満々な人が騙される、なんて言いますが事実でした。

「私も騙されてしまう可能性あるかも」くらいのほうが、気も張るし安全かも。

生きているといろんなことがあります。

いつでもご機嫌、いつでも正常な判断ができる、とは限りません。

いきなり会社が倒産した、浮気がばれて離婚問題に発展、とか。

そんなとき、まともな精神状態でいられるか。

自分のことを信用しすぎるのは危険です。

ネット銀行のセキュリティ設定は超大事

 

この件があり、しばらく楽天銀行には最低限の引き落とし分しか入金していませんでした。

またやられるんじゃないかという恐怖心で。

現金は全部楽天証券へ。

なんだかんだでこれが一番安全なのかも。

 

その後、楽天銀行のセキリティをマックスにしました。

 

・振込限度額設定(10万円に設定)

・デビットカード利用制限(使わないので利用停止)

・IPアドレス制限

・ATM出金制限(10万円)

・PC端末ログイン設定

・モバイルアクセス制限

 

すべて設定しました。

ちなみに騙される前はどれも設定していませんでした。

ずっと振込限度額制限もなし。

信じられない警戒心の無さ。

それで被害額もこんなに大きくなってしまったわけです。

ネット銀行を使っている方、設定していない人はすぐ設定してください。

万が一騙されたり、勝手に出金されたとしても、被害は最小限に抑えられます。

おわりに

 

弟しか知らない私の恥をネット上にさらしてしまいました。

とりあえず、詐欺に引っかかったらまず銀行やカード会社へ連絡。

そして警察です。

被害届けを出さなければ銀行側も対応してくれません。

私は不幸中の幸いでその日のうちに発覚しましたが、気づくのが遅れると補償されません。

なんか本当に多いですよね、詐欺事件。

だいぶ前の話ですが、友人の母親は投資詐欺にやられました。

その会社は破産、社長もとんずら、補償は一切されず泣き寝入り。

被害額は私よりゼロが一個多かった。

おそろしすぎる…

危ない話はそこら中に溢れています。

自分は大丈夫と思わず、十分お気をつけくださいませ〜。

 

ランキングに参加しています。

応援よろしくお願いします!

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また次回。