
こんにちは、
藤本モウフです。
以前の仕事はわりと特殊な業界でした。
職人気質で気性が荒いクライアントも多く、トラブルがあるとまあまあ大変でした。
また扱う製品が高額だったため、小規模企業は数件入金が滞るだけでも簡単に会社が傾きます。
そのせいで経営が立ち行かなくなり、廃業する同業者を何社か見てきました。
この業界に限らず、おかしな人はいます。
何かと理由をつけて支払いを拒否したり、踏み倒そうとしたり。
単純に資金繰りが上手くいかず支払えないケースもあれば、高圧的な態度で難癖をつけ、チャラになったら儲けもの、と考える人も(だいたいがずる賢い金持ち社長)。
反社かと思うようなクライアントもいて治安も良くないし、半分心が死んでいました。
そんな一癖も二癖もある客にはどう対処していたか。
それは、内容証明です。
聞いたことはあるけど、内容証明っていったい何?という人のために説明します。
内容証明とは
内容証明とは、「いつ」「誰が」「誰に」「どんな内容の文書を送ったか」を証明してくれる郵便サービスのことです。
証明は郵便局がしてくれます。
証明される内容
郵便局が証明する内容は、「差出人」「宛先」「文書の内容」「差し出した日」です。
使われる場面
支払いが滞っている相手への請求、契約解除の通知、トラブル時の証拠作りなど、後から「確かにこの内容で送った」と証明したいときに使われます。
普通の郵便との違い
普通郵便や書留は「送った事実」しか証明できませんが、内容証明は「送った文書の内容」まで証明できます。
内容証明郵便を出す際には、同じ内容の文書を3部用意します。
・1部は受取人に発送
・1部は差出人の控え
・1部は郵便局の控え
以上の3部です。
郵便局ではこれを5年間保管してくれます。
内容証明の効力とは...
内容証明とはあくまでも送った内容を証明するだけのもの。
後の法的手続きで有利になる証拠を残すための重要な手段ではありますが、この時点で内容証明自体に効力はありません。
受取人が内容証明を無視しても、法的な強制力や罰則はないのです。
しかし、内容証明が届いた本人はかなりビビります。
というのも、「これ、無視したらやばい気がする...」というほど仰々しい手紙だから。
私ももしこれが送られてきたとしたら、相当焦ると思います。
内容証明の中身は?
〇年〇月〇日に購入された商品の代金が未払いとなっております。
〇年〇月〇日までにお支払いいただけない場合は、法的措置を検討させていただきます。
ざっとこんなかんじの内容です。
ネットでテンプレが溢れているので、内容が近いものを選んでいました。
いきなり弁護士に頼むと費用もかかります。
まずダメ元で内容証明を送るのがオススメです。
文字数にもよりますが、内容証明だと2,000円以内で済みます。
内容証明による成功率
実際うちの場合、3社に出して全回収できました。
ただの脅しと思われがちですが、実際には非常に高い効果があります。
昔は手書きで一字一句間違えないように書かなければいけなかったのですが、今はコピペで簡単に作れるのもいいですね。
なんならAIが作ってくれるし!
1度郵送して無視されたこともありましたが、立て続けに出したらすぐに先方から連絡がありました。
あきらめずにチャレンジしてみましょう。
e内容証明
今はすべてインターネットで発送までできるe内容証明もあります。
料金もお得で、わざわざ窓口に行く必要もありません。
便利な世の中になりましたね。
まとめ|内容証明は効果あり!
請求したのに回収できないとお困りの場合、「まず内容証明を出してみては?意外に効きます」という内容でした。
もしそれでも回収できない場合、金額にもよりますが、弁護士に相談するか、あきらめるかの判断になります。
かけ出しのフリーランスだったりすると、こういう知識もあまりないし、相談する人も少ないですよね。
ひとりで悩まず、まずは内容証明から送ってみましょう。
ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします!
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また次回!
